家造りの前に・・。

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家造りの前に・・。

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昨日 ニュースでは半夏生という言葉が使われていましたが 
夏至から数えて11日目頃が昨日頃だったようです。
梅雨の末期で、半夏(烏柄杓<カラスビシャク>)という毒草が生える多湿で不順な頃とされています。
農家の人達はこの日までに田植えを済ませ、どんなに気候不順な年でもこの後は田植えをしないという習慣があったそうです。
・・近くの田んぼでも田植はもう終わっています。
梅雨もたけなわ・・
天気予報では 台風9号が来そうな気配ですが
来週末には上棟を予定しているので 迷うところです。
昨日 お世話になっているN様のブログでとても参考になる記事がありました。
今日は『軒(のき)』についてのお話・・・
まず、軒とは?
のき.jpg
上のイラストの部分です。(^^)
なんで軒ってあるんでしょう・・・?
ぶっちゃげ、無いほうがボックス型のお家の場合モダンでカッコよく見えますし、
三角屋根の場合でも軒は短いほうが南仏の雰囲気が出てお洒落な気がします・・・☆
でも、周りの人にお家のイラスト描いてって言ってみると、
ほとんどの人が上のイラストの様なお家を描きます。(^_^;)
なぜでしょう・・・?
モノというのは必ず、その場所に適応した・理にかなったデザインが存続していきます。
そこにはモノ自身に負荷をかけずに、できるだけ自然体で存在できるというのが大前提です。
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ちょっと、思考を変えて・・・
生き物に置き換えて考えてみます♪
あらゆる生き物は自分の置かれた環境に合わせ、独自の進化を遂げ今を生きています。
いきなり条件の違う別の場所に連れて行かれて、人工的に環境を整えても中々うまくはいきません。
動物園や水族館がわかりやすい例だと思います。
そこを成立させるには、長期にわたる実験とデータの収集・多くの犠牲も伴うと思います。
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話をお家づくりに戻します・・・
日本人がなぜ、軒のあるお家のイラストを描くのか?
それは単に一番よく目にしているから。
すなわち、日本の環境に根付いた住宅のデザインなんです。
四季がある日本、中でも気温差の大きい九州において
軒の有無は、木造建築において致命的な差になりかねません。
※軒の役割については、ネット等で検索されればすぐに見つかります。
さらに詳しく知りたい方はお声かけください♪(^^ゞ
季節により大きく変わる日差しの角度、気温、雨量、風量、風向・・・
そこに、できる限り自然体で対応できる建築としての考え方はとても大切なことです。
長持ちする建築物・・・極論を言うと、神社やお寺がいい例ですよね♪
ただそこを住居として考える為には、断熱や風の流れなどを人にも優しく・建物にも優しく
考え直す必要がありますが・・・(^_^;)
最近は、軒の無いお家が増えてきています。
モダンでスタイリッシュ、かっこいいです。(^^)
軒をつくらない分、コストの削減もできます。
だだ、ここ熊本で住宅を考える上ではどうでしょうか・・・
軒を削るリスクを他の人工的な設備でカバーするにはまだまだデータが不足している様に私は感じます。
10年後・・・20年後・・・
軒の無いお家はどのように変化し、どのようなメンテナンスが必要になってくるのでしょうか・・・。
本日は『軒』についてのお話でしたが、
過度な気密についても同じように考えられます。
高温多湿な熊本において、過度に気密を高めて強制換気を行う・・・
人にとっては良い環境を作れるかもしれませんが、建物への負荷はどうなんでしょうか・・・
自然体からは離れているように感じます。
高気密と強制換気はヨーロッパで寒く乾燥している地域では実用化されている技術ですが、
そこに対する熊本での長期データはまだありません。
窓の位置や大きさ、自然な風の流れによる換気も合わせてしっかり考えておく事が大切ではないでしょうか。(*^_^*)
お家づくりにおいては、建物とその環境の相性も大切ですね♪
熊本の方なので熊本目線ですが ここ山口も同じです。
読んでいて 穏やかなN様の教え・・ためになります。

   

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