抑制の美意識
横綱白鵬 ・・これまでは朝青龍と二人横綱だったが
今は一人横綱となったこの場所で2場所連続の全勝優勝した。
優勝争いで独走状態となったことには、
「自分の気持ちを分かち合える人がほしいという気持ちもあるが、それを簡単にさせないのも自分の仕事」と,
気持ちも複雑だろうが 白鵬ファンには なんといっても嬉しい。
優勝インタビューでは喜びを隠せない場面もあったものの 朝青龍のようなガッツポーズがなかったのは・・ファンとしても少し安心だった。
元NHKアナウンサー・杉山邦博さんが朝青龍のガッツポーズを見て
『とんでもない話です』
と、言われていたが
日本の国技でもある相撲にはこんな深い意味もあるそうです。
大相撲の世界では、
「勝者は敗者の胸中を察して過ごすべし」
「勝っておごらず、負けて腐らず。淡々と過ごせ」と、いうことを大事にしています。
伝承されてきた文化の大事な柱です。
だから相撲は「国技」なんです。
かつて相撲はまつりごとでした。
日本人は五穀豊穣を祈願する農耕民族で、日本書紀も「強い人を集めて相撲をした」と書いてあります。
その中でずっと継承されてきた文化の柱が「抑制の美意識」でした。「勝った人は負けた人の気持ちになりなさい」という祈りの文化でもありました。
深い意味も知らず
ただあのガッツポーズには首を傾げるとこがあったのですが
この話を聞いた時 日本人の心の深さ、奥ゆかしさまで感じました。
勝った人は負けた人の気持ちになりなさい・・
勝ち組、負け組・・こんな言葉もありましたが
もう使いたくないです。
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